『ゲスゲーム 劇団ぎょう座 最後の作品』最終稿
作・和田昌俊
和田昌俊
東京都出身 劇団ぎょう座主宰 優柔不断で人望がなく、ぎょう座のメンバーたちから嫌われているが本人は気づいていない 童貞 ハゲを隠すために常に帽子を被っている
伊藤マイ
山口県出身 一人っ子で葉巻とカーSEXが好き 英語が得意
吉田エイト
東京都出身 犬と葉巻が好き 英語が得意 バカヤローが口癖
佐藤ジョー
山口県出身 癇癪持ちで短気 プレゼント攻撃が好き 朝日新聞が嫌い カメラ映りをすごく気にする 薬学部で学んでいて毒物に詳しい
田中ニーヤ
新潟県出身 血液型はB型 オールド・パーが好き「まーこのー」と前置きする癖がある 暑がり 濃い味が好きで常にミネラルウォーターを持っている
橋本ハヤト
東京都出身 剣道と登山が趣味 一匹狼タイプ 口調がオネエ
小泉チカ
神奈川県出身 X JAPANとオペラと落語と歌舞伎とプレスリーが好き
好きな食べ物は麺類
福田アヤカ
東京都出身 フフンと冷笑する癖がある クラシック音楽が好き そばとうどんとカレーライスと肉類が好き 英語が得意
野田ヨネ
千葉県出身 ヘビースモーカー プロレスファン 柔道二段 ラーメンと日本酒が好き B型
安倍ユタカ
山口県出身 胃腸に持病を抱えている 肩揉みが上手い 寒がり 辛い食べ物と焼肉が好き
岸田エマ
東京都出身 帰国子女 酒豪 検討が得意 お好み焼きと納豆が好き
※本作において身体的接触ありません。セリフにセクシュアルな表現が若干あります。肌の露出はありません。暴力的表現少しだけあります(胸ぐらをつかむ)。喫煙・飲酒シーンはありません。
ワンシーンのみワンカット長回し
【昼間 会議室 市民会館】
机を囲んで全員が座って寝ている
机の上には紙コップが11個置かれている
それぞれの紙コップには⭐︎や△などの記号が書かれていて水が入っている
目を開ける和田
アヤカ「目が覚めましたね」
ジョーの言葉を合図にしたように
マイ、エイト、ニーヤ、ハヤト、チカ、ヨネ、ユタカ、エマが目覚める
なにがなんだかわからない様子の一同
和田「あれ?おれいつのまにか寝てたみたい、ゴメンゴメン。じゃあ台本の読み合わせから」
アヤカ「そのまえにちょっといいですか?」
アヤカの声が聞こえないかのように台本を開こうとする一同
アヤカ「いいからきけよ!」
机を叩くアヤカ
ビクッとなる一同
アヤカ「今からみなさんに、ゲームをしてもらいます」
マイ「はっ?ゲーム」
エイト「そういうのはいいから後にしようよ後で」
ハヤト「そうよ、もう本番まで時間ないんだから」
ニーヤ「アタシトイレ行きたーい」
チカ「タバコ吸いたい、ここ禁煙?」
エマ「禁煙だよ、てかタバコやめたんじゃなかった?」
ヨネ「今日の打ち上げっていつものお店でいい?」
ユタカ「あっ私今日バイトあるんですぐ帰んなきゃ」
エマ「いつ始まるの?」
アヤカ「いいからきけよ!」
再び机を叩くアヤカ
ビクッとする一同
アヤカ「みなさんに睡眠薬と一緒に毒を飲ませました」
マイ「えっ?毒?」
エイト「はっ?毒?」
エマ「Poison?」
和田「アヤちゃんが差し入れしてくれたあのコーラに睡眠薬と毒が入ってたの?」
アヤカ「そうです」
和田「おれ、飲んじゃったよ」
アヤカ「そうですね」
ホワイトボードに数式を書きながら説明するアヤカ
アヤカ「ぼくの計算によると、みなさんの命はあと21分です」
ニーヤ「そんな、嘘でしょ」
アヤカ「あっすいません嘘でした。あと18分です」
ハヤト「笑えない」
アヤカ「私は真剣です。安心してください、解毒剤を用意しときました」
机の上の紙コップを指し示すアヤカ
アヤカ「ただし、本物は一つだけ。他のコップにはさらに強力な猛毒を入れといたんで、間違えて飲んだらすぐ死にます」
チカ「おい、いい加減にしろよ」
ヨネ「やってらんねー」
エマ「どこ行くの?」
ヨネ「帰る」
アヤカ「無駄ですよ」
ヨネがドアを開けようとするが開かない
ヨネ「あれ?なんで?」
アヤカ「この部屋、封鎖しましたから」
ヨネ「嘘だろ?あれ?ほんとに開かない」
アヤカ「きけよ」
アヤカを無視してドアに駆け寄るユタカとチカとエマ
ユタカ「そんなバカな・・・ほんとだ開かない」
チカ「マジか、全然開かない」
アヤカ「さっきは普通に開いたのに」
アヤカ「いいからきけよ!」
また机を叩くアヤカ
アヤカ「みんなで仲良く残り時間を過ごすか、勇気を出して水を飲むか、どちらか選んでください」
ニーヤ「でも解毒剤は・・・」
アヤカ「はい、どれか一つだけです。でもみんなで水を飲めば、だれか一人だけは助かります。飲まなきゃ全員死ぬけど」
エイト「ふざけんなよ、そんなの嘘に決まってる!」
アヤカ「だから本当ですって。作ったんですよ、ぼく薬学部出身なんで」
ハヤト「なんでこんなことするのよ?」
アヤカ「その人にきいてください」
マイ「えっアタシ?」
アヤカ「その人はね、私と付き合っていたのに、そいつと二股してたんですよ!」
エイト「おれは関係ねえ、コイツがどうしても付き合ってくれって言うから」
マイ「ひどい、好きだって言ってたじゃん。あいつと別れろ別れろって言ってたくせに」
エイト「とにかく、おれは関係ねえ!」
アヤカにつめよるエイト
エイト「おい、どうせ嘘なんだろ?みんなの前でおれに恥かかせたかっただけなんだろ?」
アヤカ「嘘じゃないですよ、その証拠を見せます」
エイトの手を振り払って水を飲むアヤカ
苦しそうにうなるアヤカ
アヤカ「先に天国に行くね、マイのことが好きだった」
倒れるアヤカ
そばに駆け寄るチカとハヤト
チカ「・・・死んでる」
ハヤト「ほんとに死んじゃってるわ」
動揺する一同
ニーヤ「ってことは、みんなが毒を飲んじゃってもうすぐ死んじゃうっていうのも本当なの?」
エマ「大変な状況だけど落ち着きましょう」
ユタカ「そうね、エマの言うとおり、とにかくまずは落ち着きましょう」
ヨネ「おい、だれかスマホ持ってないか?おれのスマホ見当たらないんだよ」
エイト「ない」
マイ「ない」
ニーヤ「スマホがなくなってる」
ハヤト「アタシのもなくなってる」
チカ「アイツがどっかに隠したんだ」
エマ「助けを呼べない」
ユタカ「どうしよう」
エマ「自分で解決するしかない」
ヨネ「おい、窓も開かないぞ」
チカ「こっちも開かない」
エマ「みんな落ち着いて」
ハヤト「あと何分なのアタシたちの命?」
ノン「わからないけどあと15分くらい?」
エイト「なあ、こんなときに言うのもアレだけどさ」
マイ「なに?触んないで」
エイト「おれ、マジでオマエのこと好きだ」
マイ「は?どうせセフレくらいにしか思ってないんでしょ?」
エイト「いや、マジだって。おれオマエのことほんとに好きだったんだ」
マイ「嘘ばっか」
エイト「ほんとだって」
マイ「じゃあそれ飲んでみてよ」
机の上の紙コップを指し示すマイ
マイ「アタシのこと好きなら証明してよ」
エイト「わかった」
エイトは紙コップを掴むと一気に飲み込む
直後に苦しみ出すエイト
エイト「ゴメンな、マイ」
倒れるエイト
マイ「えっ?」
駆け寄るニーヤとチカ
チカ「・・・死んでる」
ニーヤ「ほんとに死んでる」
マイ「そんな・・・そんな・・・」
ハヤト「あなたのせいじゃない、自分を責めないで」
ヨネ「いや、コイツのせいだろ」
ユタカ「私もそう思う」
ハヤト「やめなさい、あなたたち」
エマ「彼は自らの死によって愛を証明した。残ってるのは8個」
ユタカ「解毒剤入りは一個だけだから1/8の確率ですね」
ヨネ「でもだれかが先に解毒剤入りのを飲んじゃったら、あとはハズレの毒入りしか残らないんだよな?」
和田「あ、あのー」
みんなが一斉に和田の方を見る
和田「みんなで仲良く最後の時間を楽しもうよ。あっそうだ最後になにかカメラ回してさ、映画撮るっていうのはどうかな?」
ガッカリしたようにため息をつく一同
ハヤト「やっぱりアタシが飲むわ」
机の上の紙コップを掴むハヤト
ニーヤ「もっとよく選んだほうがいいんじゃない?」
チカ「無理しないで。選ばないっていう選び方もあるんだから」
ユタカ「選ばなかったら緩やかに死んでくだけですよ」
ヨネ「どんな結果になったとしても自分で選んだっていうことが大事だ」
エマ「アンタの選択を尊重するわ」
マイ「変更するなら今ですよ」
ハヤト「アタシはこれを選んだの。後悔はしない。自分の選択には責任を取る」
一気に飲みこむハヤト
平気そうな様子のハヤトを一同が注目する
チカ「平気なの?」
ユタカ「もしかして解毒剤入りのを飲んだ?」
ニーヤ「じゃあ、私たち全員もう死ぬ運命なの?」
ハヤト「ごめんね、アタシが当たり引いちゃったみたい」
ヨネ「おい、ふざけんなんよおれはまだ死にたくねえぞ」
ハヤトに掴みかかるヨネ
突然苦しみ出すハヤトは倒れる
ヨネ「えっ?」
ユタカ「そんな・・・」
ニーヤ「やっぱり毒入りだったんだ」
駆け寄るエマとユタカ
静かに首を振るエマ
ユタカ「死んでます」
エマ「残り時間はどれくらい?」
ユタカ「あと12分くらいです」
マイ「アタシのせいだ、アタシのせいだ」
エマ「残り時間はどれくらい?」
ユタカ「そうだね、みんな死んじゃった」
マイ「アタシのせいだ、アタシのせいだ」
エマ「大丈夫よ、あなたのせいじゃないってば」
ヨネ「いやコイツのせいだろ、元はと言えばコイツが二股なんかするから」
ユタカ「そうですよ、マイさんが彼氏いるのに別の男に手を出したせいでみんなが巻き込まれてるんです」
マイ「ゴメンなさいゴメンなさい」
ヨネ「謝って済むなら警察いらねんだよ、責任とってオマエが次飲めよ」
エマ「やめなさいよ、みっともない」
ヨネ「じゃあどうすんだよ?オマエが飲むのか?」
ニーヤ「もうやめて!」
みんながニーヤの方を見る
ニーヤ「どうして責任をなすりつけるの?」
ヨネ「じゃあオマエが飲むのか?」
ニーヤ「わかった、私が飲む」
チカ「ダメだ!私が飲む」
エマ「いいえ私が飲む」
ユタカ「いいえ私が飲む」
ヨネ「いやおれが飲む」
マイ「いえ私が飲む」
和田「いや、おれが飲むよ」
マイ、ニーヤ、ハヤト、チカ、ユタカ、エマ、ヨネ「どーぞ、どーぞ」
和田「えっ?」
気まずそうにコップを取ろうとする和田
和田がコップを取ろうとするのを横から邪魔して奪うヨネ
ヨネ「おれは死なないぞ」
紙コップを掴むヨネ
ヨネ「昔からおれ、運良いんだ」
ユタカ「待って」
ヨネに近づくユタカ
ユタカ「今さらだけど、言わせて。好きです」
ヨネ「えっ?」
ユタカ「ずっと、好きでした。今まで言えなかったけど、最初に見た時からずっと」
ヨネ「えっ?今?なんで今?」
ユタカ「だって、もしそれが毒入りだったらヨネさん死んじゃうし、逆に解毒剤入りの当たりだったら私が死んじゃうし、言うなら今しかないかなって」
紙コップをユタカに手渡すヨネ
ヨネ「一緒に飲もう。どちらかは生き残れるかもしれない」
ユタカ「ヨネさん」
ヨネ「ユタカ、おれもじつはオマエのことが好きだった」
ユタカ「最後に両想いになれて嬉しい」
ヨネ「キミの瞳に乾杯」
一気に飲み込むヨネとノンは苦しみ出す
最後にお互いの方を見つめ合いながら倒れるヨネとノンユタカ
駆け寄るニーヤとチカ
ニーヤ「二人のこと全然知らなかった」
チカ「最後に結ばれてよかったよね」
マイ「みんなゴメン」
ニーヤとチカとエマと和田が振り返るとマイが紙コップを掴んで一気に飲む
マイ「エイト・・・」
苦しみながらエイトの方を見るマイは倒れる
見つめ合うニーヤとチカとエマと和田
チカ「あとはアタシたちだけか」
ニーヤ「残り時間どれくらいだろう?」
エマ「あと7分くらいかな」
机の上に残った紙コップを見るニーヤ
♠︎♦︎❤︎♣︎の模様の入った紙コップと和田を見比べるニーヤとチカとエマ
ニーヤとチカとエマに見つめられる和田は居心地が悪そうに言う
和田「いや、残り時間を楽しもうよ。無理して選ばなくてもいいじゃん」
ガッカリした様子のニーヤとチカとエマ
エマ「確率が1/4なら悪くないですよね」
チカ「男ならここでカッコつけるでしょ」
ニーヤ「だから童貞なんだよ」
和田「いや、いまそれ関係ないでしょ」
チカ「早く選べよ」
エマ「メイクユアチョイス、チェリーボーイ」
ニーヤ「和田さんを信じてます、どれか選んでください」
和田「わかったよ」
仕方なく和田が紙コップを取ろうとするとエマがすかさずそれを奪い取る
エマが和田をイラついてビンタする
エマ「やっぱりダメ。和田さんには生き残って欲しいです」
和田「えっ?」
ニーヤ「でも、それが解毒剤入りの当たりかもしれないよね」
エマ「私、わかるんです。これはきっとハズレ」
一気に飲み込むエマが苦しみ出す
エマ「ほらね。和田さん、どうか生き残って」
和田「エマさん」
倒れるエマ
ニーヤとチカは和田を見つめる
チカ「なんで毒入りだってわかったんだろう」
和田はさっぱりわからない様子
ニーヤ「確率は1/3」
チカ「もう残り時間5分もないんじゃね?」
和田が紙コップを取ろうとするとチカがそれを奪う
イラついてビンタするチカ
チカ「待てよ。またハズレかもしれない」
和田「でも」
チカ「いいから。私なんとなくわかった気がする」
和田「えっ?」
チカは和田を見つめながら一気に飲み込む
苦しみ出すチカ
チカ「やっぱりハズレだった。和田はこれからもいい作品いっぱい作れよ」
和田「チカ・・・」
倒れるチカ
見つめ合うニーヤと和田
ニーヤ「もう時間がない」
紙コップを掴むニーヤ
ニーヤ「和田さん、二人のうちどちらかは生き残れます」
和田「いや、それはそうだけど・・・」
この期に及んでまだグズグズと悩む和田
見かねたニーヤがあきれたように言う
ニーヤ「一緒に乾杯しましょう」
和田「でも・・・」
イラついてビンタするニーヤ
ニーヤ「もう時間がないんです。このままだと二人とも死んじゃいます」
和田「おれはニーヤさんと一緒に死ねるならそれでもいいけど」
ニーヤ「私はイヤです」
和田「えっ?」
ニーヤ「和田さんと一緒に死ぬのは絶対イヤです」
和田「わかったよ」
♠︎の描かれた紙コップを掴む和田
ニーヤ「乾杯」
和田「乾杯」
一気に飲み込むニーヤ
その様子を見ているズルい和田
苦しみ出すニーヤ
ニーヤ「良かった。和田さんが生き残れますね。いっぱいいい作品をこれからも・・・」
倒れるニーヤ
あたりを見回す和田
和田「残り物には福があるっていうけど、本当だな。最後まで選ばなくって良かった」
倒れている全員を見た後、カメラ目線になる和田
和田「みんな、ありがとう。これからもがんばります」
一気に飲み込む和田
和田「うわっ、すっごい苦いなコレ」
手近にいるニーヤを見る和田
和田「さて、どうすっかなこれ。とりあえずチューしとこうかな」
突然苦しみ出す和田
和田「あれ?なんで?これが解毒剤入りだよね。だってみんな死んじゃって、最後に残ったのコレだけだったのに」
手に持ったままの♠︎の紙コップを苦しそうに見つめる和田
和田「えっ?なんで?なんで?どういうこと?」
倒れる和田
動かなくなる和田
ジョー「はあ、やっとかよ」
エイト「首痛え」
エマ「途中笑いそうになったんだけど」
ハヤト「けっこう動いちゃったんだけどバレなかった?」
ヨネ「ねえ、あのアドリブびっくりしたんだけど」
ユタカ「いや、とっさに思いついちゃってさ」
チカ「ああもうタバコ吸いてー」
扉を開けて出て行くチカ
エマ「なんで自分で確かめようとしないんですかね?」
マイ「そういうやつなんだよ、すぐ信じちゃう」
ニーヤ「はあ、ダル。コイツなんかキスしようとしてきたんだけどマジキモい、死ねよ」
マイ「いや、もう死んでるから」
笑う一同
ヨネ「コイツなかなか♠︎選ばないからイライラしてきちゃったよ」
ユタカ「言ったでしょ?和田って、リスクを取らないでみんなで一緒に死のうとするやつだって」
アヤカ「ほんと優柔不断だよね」
和田のほうに向かってバカにするように手を添えて言うジョー
ジョー「最初っからそのコップにしか毒入れてませんよー」
エイト「ハブられてたの気づかないって、どんだけにぶいのコイツ」
ハヤト「ねえ、そろそろ警察言う?」
エマ「自殺ってことで口裏合わせきましょう」
ニーヤ「今日で劇団ぎょう座は解散」
アヤカ「ねえ、新しい名前どうする?」
マイ「タコヤキは?」
ヨネ「それいいかも」
ハヤト「なんかタコヤキ食べたくなってきちゃった」
ジョー「もう餃子飽きましたしね」
ユタカ「私春巻き食べたい」
アヤカ「ああ春巻きもいいよね」
ニーヤ「どっかこのへんで食べれるとこないですかねえ」
エイト「おれ、いいとこ知ってる」
和田を残して和気あいあいと出て行く一同
最後に出て行くエマが振り返ってドアを閉める
エマ「ゲームオーバー」
ドアの上に浮かび上がる文字
【マジシャンズチョイス
自分で選んだように思っていても、じつは誰かに選ばされたのかもしれない】
ホワイトボードに新しい劇団名の候補が書いてある
【日本の投票率は約50%
約半数の有権者が「投票しない」という選択肢を選んでいる】
新しい劇団名の候補のところにメンバーたちが一人ずつ線を引いていく(振り返って顔を見せる)様子とともにエンドクレジット
圧倒的多数でタコヤキに決まる
全員で拍手をしている中、きゅうにゾンビのように起き上がった和田(みんなびっくりしてそっちを見る)はフラフラとホワイトボードに近づいて行く
候補名のところに「ぎょう座」と書いて線を力強く一本引く和田
虫の息で最後に「ぎょう座」の字のそばにpresents と書いて倒れる和田
END
参考URL
無断転載・無断使用禁止
この脚本を使用する場合、必ずご一報ください
ご連絡はHPのお問い合わせまたは「劇団ぎょう座」のメールまでどうぞ
劇団ぎょう座 HP
劇団ぎょう座 メール
Yorumlar